2001年11月08日
『ショコラ』
おいしいチョコの数々が、やがて人々のこころを溶かしていく・・・。
フランスの田舎町を舞台に繰り広げられる、メルヘンチックな映画。次々と登場する手作りチョコレートの数々に、思わずヨダレが出てきそう・・・。
笑って、泣いて、そして観終わった後には心がとてもあったかくなる、そんな素敵な作品です。
「むかしむかし・・」で始まるこの物語。レンガの街並みや教会、石畳など、そこにはなんともいえない絵本のような世界が広がっています。舞台はフランスの片田舎。信仰を尊び、質素な生活を営んでいるその村に、旅から旅への生活を続けるヴィアンヌ(ジュリエット・ビノシュ)とその娘アヌーク(ヴィクトワール・ディビソル)がやってきたところから物語が始まります。
日本でもそうですが、田舎ってよそ者を受け付けない、ある種のよそよそしさがありますよね。まして、そのよそ者が村のルールを守らなければなおのこと。自由に生きるヴィアンヌは日曜のミサなど全く行く気もなく、またカトリックの断食期にチョコレートショップをオープンしたりして、村長のレノ伯爵の反感を買います。伯爵はショップの閉店を画策し、また村人たちも彼女を遠ざけますが、やがて一人また一人と、彼女に心を開き始めるのです。
物語はヴィアンヌと伯爵の攻防(?)を軸に進展しますが、なんといっても素晴らしいのは、それを取り巻く村人たちの人間ドラマ。孫と話すことを許されない老婆、暴力夫に怯える主婦、数十年も女性を想いつづける老紳士・・。
田舎でもどこでも、やっぱり人生というのは甘くはないのです。だからこそ、ヴィアンヌの優しさとチョコレートの甘さが心にしみる。チョコを口にしたときの彼らの幸せな表情。そしてすべてを包み込んでしまうヴィアンヌの笑顔。観ているこちらの方も幸せな気分になってきます。
途中大きな事件などもありますが、ラストはしっかりハッピーエンド。最後に微笑むレノ一世の銅像の演出もニクイ!! ラッセ・ハルストレム監督は、最近では「サイダーハウス・ルール」などが有名ですが、心にしみる作品を丁寧に描くのが得意ですね。この監督の作品は、またおいおい紹介することになると思いますので、お楽しみに!
-Text by じょん-
お腹のすく作品です
こんな人が大好きなのよ〜ん!!
禁じることではなく受け入れること
ジョニーデップがすごくかっこいい!
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